パリで強盗に遭ったけど、捕まらないってなんなの?!(怒)
今日はフランスの、犯罪検挙率の劣悪さにひとこと、いや沢山言っておきたい…!
怒りを吐き出す事を許してください。
去年パリで遭ったスリ(殆ど強盗だった)の事をもやもや思い出して怒りが蘇ってしまって…もう止まらん。
壮絶な体験でした。
現金・カード類全て・免許証・パスポート・鍵・スマホ等ほぼ全て盗まれたんですが、その一つが一眼レフのカメラ。しかも沢山の写真がメモリーカードに入ったままでした。
犯人グループがその写真を眺めながら、「こいつら馬鹿だよな〜ぷっ〜〜w」とか言っているんだと思ったら許せないし悲しいし、もう誰も信じたく無いし怒りが込み上げてきました。
ああ〜もう!!!
パリで車を襲われた話
トラウマで本当は話すの辛いですが
聞いてもらって楽になるかもと思って書きます…
ぜひ、誰が犯人か推理してみて下さい。
2017年の6月、私は夫と一緒に車で、パリからベルギーとオランダを数日かけて旅しました。
どちらの国も初めてだったし、その時期しか咲かないお花が見頃で最高に楽しい旅になりました!
数日色々な街に泊まりながら、パリに帰ってきた所で事件は起こりました。
場所はシャンゼリゼ通り。
パリで一番大きくて有名な通りですね。
車のタイヤが突然パンク!!
外国メーカーの車だし表示には「Pancture」とか赤字で出て、警告音が鳴り続けたのでびっくりしました。
初めての経験だったし、大通りで車を停める場所も無かったので「えっ?!何?」パニックに!
しかも、パンクのせいか車が
道路のど真ん中でエンスト!!
後ろの車達から容赦ないクラクションが鳴っていました。
近くのバイクの男性も、「あなたのタイヤが〜!」みたいなジェスチャーで伝えてくれ、やっぱりパンクかも?!と気づき始めました。
家もそう遠く無かったしなんとかもう少し走れないか?!とチャレンジしたものの、数回エンストしたので、仕方なく、道路脇までなんとか移動して停めました。
車は、夫の会社のもので、構造とか詳しく分からないし取説もフランス語なので、取り敢えずタイヤの様子を見る事に。
やっぱりパンクしてました……。
長旅でタイヤが消耗してたのか?最悪!!
スペアタイヤを探す事に。
しかし難しいですね。タイヤ交換…!取説無しだしわからんっ!
そんな折、ひとりのフランス人男性が、私達に話しかけてくれました。早口のフランス語だったので何を言っているか全然分からなかったんですが、「ここは停める所じゃないから危ないよ、あっちへ!出口へ!」みたいな事がジェスチャーなどで伝わったので、「ありがとう!」とお礼を言いつつ、素早くタイヤを替えて移動する事に。
だが結構時間がかかる…
そうするうちに、フランス人の中年女性が話しかけてきました。しかしフランス語…よく分からない…。
私達が言葉を理解できないと分かると、「うーん…ok!」といって去って行きました。
何だろう?と思ってたら今度はアメリカ人の陽気なファミリーが話しかけて来ました。
英語!これならわかるぞ!!
「パンク?こりゃ大変な目に遭ったね。手伝うよ!」と言ってくれて、陽気でマッチョなお父さんがテキパキタイヤを替えてくれます!スゴイ!
15分くらい彼らと会話しながら作業
で…………
ここで夫が。
「鞄が無い、全部無い。これ盗まれたっぽいんだけど…」
「え????」
何を言ってるか分からなかったし…とにかく頭が真っ白に。
だって…私達は車から離れてないし、座席の下に落ちてるだけでしょ〜〜。
しかもアメリカ人ファミリーとコミュニケーションをとってる最中で、彼らは私達のために力を合わせてくれてるし、ヒーローとなったアメリカ人お父さんに皆んな街中で大盛り上がり!
「Fuuuuuu!」
夫「いや、無いから。…多分あいつだ。あいつがやったんだ。」
私「え?っえ?どういう事??」
本当に頭が真っ白になりながらも、アメリカ人達がタイヤを交換し終え、さらにはスペアタイヤでの運転の仕方までレクチャーしてくれました。
もう頭の中ぐるぐる。
で、彼らと感動的なお別れ?をした後、
改めて車の中を確認…。
探せども探せども…無い。
私の鞄、夫の鞄、一眼レフカメラ…
その全てが!!
こんな状況になると、人って何故か口元がにやけるんですね。ハハ…
私はもう呆然と立ち尽くしてしまいました。
だって…鞄の中には
- 二人分のの財布
- 現金3〜5万円くらい
- クレジットカード類全て
- フランスの滞在許可証
- パスポート(旅行帰りだったせいで)
- 日本の免許証
- 国際免許証
- 保健証
- 家の鍵
- スマホ
- 車のスペアキー
…全てが入っていたんです。
立ち尽くす私に夫は怒りながら、
「あのさ〜〜!!だからちゃんと…!!鞄見ててって…!言ったじゃん!!」(言ってない)
けどごめん…って言いました。もうパニックで。
犯人はアイツだッ!!
…犯人は多分、
最初に早口で話しかけてきたフランス人の男です。
夫が最初にそう言った時は、なんで?って思いましたが、冷静に考えると彼は、私達が理解できなかろうと、早口のフランス語で話し続け、落ち着きがなかったような…
服が汚めの、白人(多分。黒人では無い)です。
二人目の犯人は、バイクに乗った男です。
よくよく考えると、バイクは二人乗りで、二人ともフルヘルメットをしていました。
手口
つまりこうです
まずバイクの二人の男達はグルで、大通りで信号待ちをしていた私達の車に、ナイフで穴を開けました。
(後日車を修理に出した時、タイヤの穴がナイフで意図的に開けられたものだと指摘され、発覚しました。それまで私達は、運悪くパンクしたものと信じていたんですが。)
そして、タイヤを交換し始めた所を狙って、ひとりの男が大きめの声とジェスチャーで、フランス語で話しかけつづけ、注意を引きます。
その間に、もう一人の男が車の扉を開け、素早く荷物の全てを盗んで逃げる
というわけです。
私達を狙った理由は多分旅行者だから。
私達はその日車の後ろにスーツケースを乗せていました。
事件後
不幸中の幸い…?なんですが、
私のポケットにスマホと家の鍵が1個入ってました。
ほんと、これが無かったらホームレスになってた!!!(涙)
というわけで、なんとか車で家へ帰り、鍵を開け、やっと安全?な家の中へ!!
そしてスマホで、知人のフランス在住者夫婦に電話をしました。
長くフランスに居る彼らもこんな体験はした事なく、ビックリしながらも、警察に届ける為の書類と、届先と、書き方をレクチャーしてくれました。
さらに、警察署まで車で送ってくれ、無一文になった私達にお金を貸してくれました…!
ほんと、ほんと感謝…!!圧倒的感謝!!
思い出して泣ける。日本人が居てほんとよかった!
警察では英語でスラスラ対応してくれました。
慣れてる!
どんだけの外国人が被害に遭ってんの?!
ゾッとするわ
窓口では、百貨店で鞄を盗まれたシンガポール人が居ました。
毎日何人被害者出てるの?ねえ。
犯人の特徴とか聞かれましたが、英語で話さなきゃならないし…まぁ無理だよね。警察官も、一応規則で質問しているという感じ。
私達は家の鍵も、車のスペアキーも、個人情報も盗まれていたので、鍵を全て交換するまでの1ヶ月くらい、眠れないような恐怖が続きました。
いつ犯人が入ってくるかわからない。
明日車があるかわからない。
カードは止めたけど…口座が空になってたらどうしよう。
現金が底をつきそう。
フランス人の「ツイてないね」って感覚が許せない
こんな事されて、日本人だったら
「なにそれ許せない!!」
って言ってくれるんですけど、
フランス人にこの体験を話すと、
「それはツイてなかったね〜」
って軽く言われるからびっくりしました。
は?運なの??
なわけあるカァ!!
私達の鞄とカメラを盗んだ犯人ももちろん捕まってない。
街の中心地で目撃者だって居るのに。
でもしょうがないんだそうです。
事件後、フランス語の先生(フランス人女性)にこの話をしたら、若い頃強盗にナイフで脚を刺された経験と、お財布を盗まれた経験を話してくれました。
は?!
刺された話もびっくりですが、私がそれよりびっくりしたのは財布の話…!!
パリの下着屋で買い物をし、リュックに財布を入れたんだそうです。店を出る時、ドアの所で店員の女性にぶつかりそうになったそう。その後近くの駐車場に車を取りに行ったら、そこで財布がない事に気付いたそうです。
下着屋の後どこにも行ってないから、確実にその下着屋が犯行場所。そして店員の女性2人は多分グルで、入り口で足を止めた一瞬で、リュックから財布を引き抜いたらしいのです。
私「じゃあ確実にその女2人が犯人ね!捕まったんでしょう?」
先生「いいえ!だって、無理よ〜。1秒に1回はこんな事が起きてるんだし。捕まえきれないわ」
はぁぁあ?!
もう、何言ってるのか!
衝撃すぎて!!
犯人もう確実に分かってるのになんで捕まえないの??
店なら防犯カメラもあるよね
わけわからん!
もう叫んでいい?!?
なんなの?!
そこでしょうがないって捕まえないから、1秒に1回犯罪が起きてるんでしょうよ!!!
はぁ〜っもう……
ほんっと理解出来ない。
日本の警察ってめちゃくちゃ優秀でまともだったんだって理解しました。
皆んな、日本の警察官にはもっともっと感謝して尊敬しましょ。彼らはスゴイ
あぁ…とにかく犯人が同じ街の中で未だほくそ笑んでいると思うと腹が立って堪らない。
お金は無くしても、なんとか傷が癒えますが、旅行の写真を盗まれたのはずっと戻らないし癒えませんね。犯人が持ってるなんて気持ち悪い。
あぁ許せない。
ちょっと深呼吸…
ちなみにこのあと、夫のクレジットカードが不正使用されます笑。
日本人がもう二度と犯罪に遭いませんように
このブログが誰かの為になる事を願います。
パリに住んで4年になりますが、この間日本からフランスへ帰ってきた際、初めて強盗にあいました。運の悪いことに大量の現金(両親が持たせてくれた)、パスポート、携帯、滞在許可証、家の鍵が入っていました。家のすぐ近くだったのですが、工事で道が狭くなっていてそこでやられました。2人組の黒人で、1人に後ろから口を塞がれ、もう一人が前にいたので足で蹴ったのですが、後ろにいたほうがショルダーバッグを引きちぎって逃げました。その後パスポートと滞在許可証と財布は見つかったのですが、もちろん現金は見つからず。その後カードが使われた形跡があり、どこで何時に使ったのかまで特定できたのに、警察は調べているのかもわからず。日本だったらもう犯人捕まっていると思います。本当に腹立たしいです。
Yuruさん
読んで震えました….もう本当に腹立たしい!許せない!やっぱりアジア系が狙われやすいんですかね?はあ….。住んでいると、事件のトラウマや嫌悪感があっても住み続けなければならないし、フランスがしばらく大嫌いになってしまうし、街の人みんなひどい人に思えて余計に辛いですよね。フランス人は外国人が被害に遭い続ければ自分への被害が少なくて済むから「いっかー」って思ってそうなのが腹たつんですよね。あ〜!…書いてくれてありがとうございました!せめて共感し合って傷を癒しましょ。