ファッションの最高峰!パリ【装飾芸術美術館】ディオール展
2017年7月~2018年1月まで、パリの装飾芸術美術館で開催された特別展、クリスチャン・ディオール展に行ってきました。
装飾芸術美術館はルーヴル美術館のすぐそばにありますが、普段はそんなに人気の美術館というわけではありません。(かなり素晴らしいので穴場だと思うのですが)
しかしディオール展開催中はとにかく行列が続きチケットは最終日までwebで完売済み。朝から1時間以上並んでやっと入る事が出来ました…。
パリ 装飾芸術美術館MAD Paris – Site officiel
美しすぎる夢の世界。クリスチャンディオール展レポート
入り口すぐに、巨大なプロジェクションマッピングが。
女性が立っている画像部分はファッションショーの動画になっていて、みんな自分のお気に入りのファッションの瞬間を写真に収めようと何枚も撮影していました。
まさに夢の世界。衣装の素晴らしさもさることなさがら、展示場作りも大変素晴らしいものでした。
ひとつひとつのドレスの細かい装飾にうっとり見入ってしまいます。
映画でしか見る事が出来ないような、風格あるドレスを何着も間近で見る事が出来ました。
デザインももちろんですが、縫製技術の素晴らしさ、生地そのものの美しさに驚きます。
クリスチャンディオール本人、またはその下で働く一流デザイナー達の手書きスケッチ(もちろん原画)も多数見る事が出来ました。
イヴ・サンローランも、クリスチャンディオールでデザイナーをしていた一人ですね。
彼が20代前半の時突然ディオール氏が亡くなって、一気にブランドのトップデザイナーとなった、という話を映画で観ました。
ちなみにイヴ・サンローランの美術館もパリ市内にあります。そこまで大きくはありませんが人気ですし、大変素晴らしかったです。
Musée Yves Saint Laurent Paris Musée Yves Saint Laurent Paris
コレクションのデザイン画と、イメージとなる布や糸を貼り付けたもの。ほかのファッションデザイナーはどうか分かりませんが、ディオールとサンローランはこのフォーマットでデザインを進めるようです。
女性ならみんな憧れてしまうような、宝物のようなドレスたちがずらり。
ディオールの長い歴史の中で絶え間なく続けられていたのであろう美に対する追求が伺えます。
ディオールの創業は1946年だそうなので、第二次世界大戦直後ですが、芸術への関心やドレスを作る技術がきちんと存在していた事を考えると、フランスという大国の強さを感じてしまいます。
この大広間は特に素晴らしく、女性の心を捉える魅力いっぱいの空間でした。
この細かな刺繍ひと針ひと針が、手縫いだそうです。会場では刺繍デザイナーによるデモンストレーションも行われていました。
天井は、そのままでも素敵な建築なのに全体にプロジェクションマッピングが施してあり、動物や風景が動きます。天井もドレスも目が離せません。
会場が夜のような雰囲気になり、星がキラキラと輝きます。
歴代ヴォーグの表紙も展示されていました。これだけ時代を牽引してきたブランドだと気付けます。
本当にすごい数のドレスや小物類です。これだけのものを分類し、展示した情熱だけでも、この企画展に対する本気を感じられました。
ドレスだけでなく小物類や香水瓶も大変美しい。
色ごとに、グラデーションを作りながら長い通路を装飾していました。
観客はこの辺りでうっとり見入ってしまうので大渋滞が起こりました。
大人気になるのが頷ける、相当な量の工夫された展示物でした。
生まれ変わったらディオールのドレスを着て結婚式がしたいと本気で思ってしまいました。
残念ながらパリでの企画展は終わってしまいましたが、こちらの記事で体験してもらえたらうれしいです。
パリコレクション等最新のディオールファッションもチェックする価値があると思いますよ。
ファッション・技術・プロダクトデザイン・グラフィックデザインの分野でも必ず得るものがあると思います。
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